"Bookmaker" "Sportsbook"というのは一種のマネーゲームである。
これについて、以前から私が批判したいことを改めて別の角度から書いてみる。

「情報アフィリエイト」という言葉がネット上で見られるようになって久しいが、
これをブックメーカーの世界にあてはめると、私から見渡せば下記の様になる。


"スポーツに興味も無い奴が情報を売る世界"

勝手な販売物のどれを見てもそうだ。
ブックメーカーを始めて数ヵ月や1年・2年如きでテキトーに見繕った賭け方を、
あたかも必ず的中するかのように文章化し、
更にヤケに儲かるように煽り立てる内容のPDFを"売ろう"とする。

または極少オッズ(1.08などのコンマゼロいくつ等)を掻き集め、
「アラート」と称してくだらない配信をし、"月額いくら"で金をせしめる奴。
さらにこの極少オッズをLiveベット中に配信するご苦労さんな奴。
酷いと他人の予想を買ってまでして転送し、転売する奴。

こんな奴らがやっていることに自らの金を渡してしまう、プライドの無い諸君。
少しは脳ミソ使って"考えてみる"ことをしてみたらどうだろう。


ひとつ、ベットの考え方として例を挙げてみようか。
"金を増やす"ことにしか興味の無い奴ほど解り易い比較にしてある。

前回笑い飛ばした「ブックメーカー投資攻略法 テニス/サッカー」の件を例に挙げて比較。
ベット開始日 : 2015/09/01
収支決算日 : 2016/02/13
計上日数 : 165日
1ベット投入金額 : 100,000円
通算合計 : 222勝1敗(223ベット)
勝率 : 99.55%
ベット金額累計 : 22,300,000円(2230万円)
収支 : +758,800円
利益率 : 3.291%

奴のWebサイトには上記の様に記述されている。
計上日数とベット数及び利益率(海外ではYield(イールド)と言う)はこちらで付け加えた。
プライドの無い諸君の皆さんは、上記の結果に惚れ込んでいるワケだ。
この結果記述を①としておく。以下①で表現する。



さて一方、とあるベッターの収支例はこうなっている。これを②としよう。
ベット起算日 : 2016/03/22
収支決算日 : 2016/03/30
計上日数 : 8日
1ベット投入金額 : 10,000円
期間合計 : 24勝12敗(36ベット)
勝率 : 66.67%
ベット金額累計 : 360,000円
収支 : +795,600円
利益率 : 68.85%

先に挙げた①の「ベット開始日」の部分は、こちらでは「ベット起算日」としてある。
①では2015年9月1日からスタートしたことに対し、②では既にベッティング経過中であるから。
同じく、「通算合計」は「期間合計」としている。

「それじゃぁ、上手くいった部分だけを抽出しているんだろ???」
と言われるだろうが、ある意味そのとうり。

実は、この②の例は私自身のもので、3/18~20の3日間で大きなミスをいくつも出してしまい、挽回に出た期間のもの。

通常ベット時の考察情報量を「1」とすると、この挽回期間は「5」くらいに増やして集中した結果。
かなり精神的にも体力的にも疲れたが、年間でこういった時期が悲しいかな度々やってくる。

実際には負けが込んだ後の実績値なので、マイナスから挽回しただけ。
私自身で設定している通常収益ラインへ戻しただけなのだが(苦笑)。

今回は比較して解り易くするために、敢えてこういう形にしたのをご了承頂きたい。(※)


この比較から何を言いたいか解るだろうか?

もっと解り易くするために、①の1ベット投入金額を②と同じ1万円にしてみようか。
そうすると単純にヒト桁減るので、収支金額は+75,880円となる。

これをベット数で割ると、75,880÷223=340(コンマ以下切り捨て)。
1ベットあたりの収益を平均額に換算すると②と比較できる数字は340円となる。
一回のベットで予想される収益は「340円」ということ。

②で換算してみる。
1ベット投入金額は元々1万円。
なので、795,600(収益)÷36(ベット数)=22,100。
1ベットあたりの収益を平均額に換算すると「22,100円」となる。

これを基にそれぞれのベット対象とするオッズ値を出してみよう。

①の場合だと「1.034」というオッズに平均してベットしていることになる。

②ではどうだろうか?

1ベットで1万円投入して22,100円になって帰ってくるから、「2.21」。

36回のベットでの平均オッズが「2.21」と出た。
当然ながら、実際には全てこのオッズを狙ってベットした訳ではなく、2.4だとか3.8というのもある。
内訳で多いのは1.6~7辺り。幾つかの3.0前後のオッズが平均を引き上げている。

では、この①と②の差は一体何なんだろうか?
皆さんの意見を伺いたい。


私自身での考えはこうだ。
・他者の予想(TIP)に依存するか否か
・自身での予想が出来るか否か
・オッズに対する裏が読めるか否か

単純に挙げればこれだけ。
ただし、ご存知の方はこの「ただこれだけ」のことがどれだけ難しく、経験を積まなければならないのかを理解しているだろう。

比較対象の上に挙げた数値を見れば、「勝率」は収益に全く反映されておらず、関係無いことがハッキリ解るはず。
私自身いつも②のような勝率パーセンテージが出せればいいのだが、実際のところ年に3週ほどしか経験したことが無い。通常は52.7%前後だ。

また、金額の大小も関係が無いことが解って頂けるはず。
これは人それぞれであり、環境にも関連してくる。
余裕のある大金を持っていれば、極少オッズでもそれなりに返って来る。
ただ、普通はそんなに大金があるのならチンケなベットはしないと思うが。

手持ちが少なければ、それに応じた力を身に着けることだ。
そう、高いオッズに対して挑める余力を鍛え上げる。
それだけだ。

重要なのは、オッズに対してどこまで許容できる考察・洞察・展開予測能力を会得できるかどうか。

これは段階的に高いオッズに対して自身を鍛え上げていけばいい。
結果的に、"betting"も体力を使うし、頭脳ももちろん使う。そして精神的にもブレない様にトレーニングしなければならない。・・・そう、これもスポーツだと考える。
だから、自身の選択したベットを信じて的中させられるようになればなるほど、実際のプロスポーツプレーヤーに近づける気がするのだ。

私自身が簡単にこう言えるのは、ベット対象としているそれぞれのスポーツが死ぬほど好きで、今回は何にベットしようか・・・などと考察している時間が幸せだと思えるからだ。

「幸せ」なんてものは簡単に掴めるものではない。
それなりの努力や苦しみを伴なう。
それは多分大きければ大きいほど、基礎になる部分でどれだけキツかったかというものだと私自身は考えている。

辛かったことを笑い飛ばせるように努力すれば、必ず結果は出るし着いてくる様になる。

他への依存で結果が出たことなど、大した喜びにはならないし、自信にも繋がらない。
喜びや自信(プライド)は自分自身で造り出すものだと考えている。

何か大それたセリフを吐いてしまっているが、私自身いつもベット収益が安定しているわけではない。
やっぱりマイナスになってしまう月もある。
今はそれでいいと思っているけどね(笑

これでもツマラナイ奴らに金を渡してベットするかい?
他へ依存するベッティングでは、"絶対"に「2.00」以上のオッズで収益を上げるなんてことは出来るようにならない。
その理由が上記の説明で解って頂ければ、貴方には十分にベッティングを楽しめる未来が訪れるだろう。


※ホントは円でなく米ドルでやっている。今回は面倒なので1ドルを100円として転記した。